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アマチュア無線関連の自作, 実験

最終更新日 2011/03/02

中学2年の開局前後(1979年)にお世話になったJA7FKW氏から, 色々なお話を聞いた中で一番印象に残ったのが, 昔(1960年代終わり〜1970年代始め?)はお互いがセパレート(※1)の自作無線機での交信だったため, CQを出すととんでもなくズレた周波数で応答があり(※2), その応答をようやく探し出してこっちから応答するも, こっちの応答もまた時間が経ったため周波数がズレてしまい交信が成立するまで時間がかかった(※3), と言うものだった。現代からすれば想像も出来ないほど何ともほのぼのした, まさに「古き良き時代」だったと思う。

※1 セパレート無線機とは送信機と受信機が分かれている機器。操作が面倒。
   当時の自作機は送信機, 受信機を一緒にする技術(トランシーバー化)が難しかった。
※2 当時の自作無線機の場合, 送受信周波数で大きく2つ課題があった。
   1)安価に製作すると正確な周波数が分からない。読み取り精度±100KHzくらい?
   2)周波数の変動(ドリフト)が激しく, 時間が経つにつれ勝手に周波数がズレていく。
※3 ※1, ※2から, お互いがセパレート自作無線機だと計4台の無線機器を操って交信する
   ことになり, 周波数精度の悪さ, 周波数ドリフトが相乗的に災いし, 現代から比較すると
   想像出来ないほど, 交信のためのテクニック, 経験が必要だったと思われる。

高校時代(1981〜1983年)の無線部(岩手県立大船渡工業高校, JA7YEB)の部室に
「アマチュア無線では、通信は手段であって目的ではない」
と記された色紙が入った小さな額縁が飾ってあった。JA7コールのOMが達筆な字で書かれたものと記憶しており, ちょうどHF無線機の前に飾ってあったため, 毎日何気なく眺めていたものだ。今ならその言葉の意味が痛いほどよく分かる。私にすれば自作こそがアマチュア無線の醍醐味であって王道であると信じたい。

このコーナーでは「動作原理を全て理解した自作のHF無線機器」で交信することを最終目的に様々な電子機器の動作を実機の製作を通して基礎から学習し, 徐々にステップアップしていく過程を記録するものである。